カラーアドバイザー認定資格
年齢制限無し 学歴不問 実務経験不問
資格について
色は人の心に影響を与えます。実際に学問の領域では、「色彩心理学」といわれる領域があり、色が人に与える影響について研究者によって研究され続けています。色彩は私たちが意識していない無意識の領域で人に影響を与え、私たちの体は生理的に反応を示します。
例えば、信号は全国共通して赤・青・黄色が使用されています。これは赤がより人に認識されやすく、危険を素早く伝えてくれる色であることが分かっているからです。赤色は人に刺激を与えます。人の体を無意識の状態で活性化させるので、人の体がすぐに行動を起こせるような準備を整えてくれます。心拍数を高め、筋肉へ送られる血液量を増やし、危険に対処できるように準備しているのです。
一方で青色は私たちの体をリラックスさせる働きがあります。青色の方が安心して行動することが出来るため、広い視野を持って冷静な判断が下せるようになります。それによって事故を防ぎ私たちの安全を無意識のレベルから守ってくれているのです。
色が持つ力を正しく理解すると、その力を私たちの生活に利用することが出来ます。何かに集中したい時、リラックスしたい時、眠りたい時、自分の力を出し切りたい時に色が持つ力を借りることが出来ます。すると、その人が潜在的に持っている力をいかんなく発揮することが可能になるのです。
そのような“色が持つ力”に注目した資格があります。その1つが、今回ご紹介させていただく「カラーアドバイザー」です。カラーアドバイザーは色が人の心に与える力に関しての専門家です。色は単色だけではなく、色々な色を組み合わせると無限の組み合わせ方法が生まれてきます。その組み合わせ方によって、色の力は増大したり、相殺されてしまったりします。また、組み合わせた色の配置や使用面積も大切な要素です。それらの色彩に関する知識を熟知し、色の持つ力を最大限に引き出すためにアドバイスをしてくれるのがカラーアドバイザーです。
カラーアドバイザーは色に関する資格のため、習得すると色々なところに活用できます。自宅の雰囲気を変えたいと思った時、カーテンの色で悩んだ時、色彩の性質を知っていれば自分のイメージに近いインテリアを選択することが可能になります。また、ファッションコーディネートの参考になったり、色のバランスを考えた持ち物を選択したりすることが出来るようになります。
更にこの資格は、仕事にも生かすことが出来ます。デザイナーとして活躍している人には是非挑戦してほしい資格です。アパレルで働いている人は、お客様の雰囲気や醸し出したいイメージを聞きながら、その人がなりたい自分になるために最適な洋服の組み合わせをアドバイスすることが出来ます。住宅メーカーなどで働いている人は、家の購入を検討している人のために、過ごしやすい空間を作る際の壁紙や床材の組み合わせ、電気の色や形、種類などのアドバイスを行うことが出来ます。インテリア関連の仕事で働いている人は、お客様の家のイメージを聞きながら、色の調和がとれたインテリアをお勧めすることに繋がります。
このように色々なところで活用することが出来るのがこの資格です。それだけではなく、この資格は資格を認定している日本デザインプランナー協会から講師として活躍することが認められている資格です。そのため、自宅やカルチャースクールで、色彩の力を伝えたり、色彩の決め方に関するアドバイスを行ったりする講師として活躍することも可能です。私たちの生活と切っても切れない“色彩”を仕事にしたいと思っている人にはぜひ挑戦してみてほしい資格の1つです。
受験資格
誰でも挑戦することが出来ます
試験内容
試験は筆記試験です。試験では性質や特質、心理面に及ぼす作用について理解し、助言できる力があるのかどうかが問われます。
合格率
平成26年度は、10524人が挑戦し、合格者数は4265人でした。合格率は40.5%です。
試験日程
試験は在宅受検です。受験を希望している前の月に日本デザインプランナー協会のHPから申し込みを行ってください。試験日程に問題用紙と回答用紙が送付されてくるので、所定の期日内に回答して問題用紙を郵送します。それにて受験となります。
試験会場
在宅受検です。
試験費用
費用は1回1万円です。
合格発表
合格発表は、受検した翌月の20日に送付されます。
資格の主催団体・組織
団体名 | 日本デザインプランナー協会 |
---|---|
住所 | 東京都中央区日本橋兜町5-1 AIG兜町ビル3階 |
webサイト | https://www.designshikaku.net/ |