POP広告デザイナー
年齢制限無し 学歴不問 実務経験不問
資格について
お店に入ると色々なところで、商品の紹介をしてくれる小さな広告が目につくことがあります。カラフルな広告や、商品に関連したイラストや写真が掲載されている広告、商品に携わっている人について紹介してある広告や、店の店員が実際に使用し、お勧めできるポイントが掲載されている広告など、その内容は多岐にわたっていますが、どの広告も特定の商品が心を込めて紹介されています。
そのように、特定の商品をピックアップし、手作りの広告でその商品の魅力を伝えてくれる広告のことを、POP広告と言います。POPとは、Point of purchase advertisingの頭文字をとったものです。
POP広告が注目され始めたのはここ数年のことです。しかし、小さな広告が大きな購買促進力を保持していることが広く知られるようになるにつれ、販売業界で大きな注目を集めるようになりました。店を運営するにあたって一番のコストとなるのは「人件費」です。貴重なスタッフを、どうしても人でないと対応することが出来ないレジや品出しに割いていくと、商品一つ一つを丁寧に説明してくれるスタッフがどうしても不足してしまいます。そこを補っているのがPOP広告です。
店に入ると、まず目に付くのがPOP広告。値段が大きく掲示されている、イラスト付きの分かりやすい広告が、その日に一番のおすすめ商品を教えてくれます。消費者にお値打ちの商品を伝えてくれるPOP広告には、商品の詳細な説明や、おすすめポイント、その商品の魅力などが掲載されており、消費者が商品を購入するかどうかを判断する際に必要な情報を伝えてくれる媒体となっています。消費者も、自分でよく吟味して商品を購入することが出来たという達成感に繋がり、再びそのお店に来店しようとする意欲を促してくれるのです。
POP広告は手作りが基本となっており、誰でも作成することが出来ます。POP広告の作成に特別な資格は必要ありません。小さな面積の広告でもあり、誰でも気軽に作成することが出来る広告です。しかし、面積が限られているために、広告に掲載することが出来る情報も限られてしまいます。また、それらの情報をどのようにレイアウトしたら消費者の目に留まるのかをしっかりと吟味する必要があります。レイアウトだけではなく、色彩の使い方にも熟知している必要があります。簡単そうに見えるPOP広告ですが、そこにはたくさんの専門的な知識や技術が盛り込まれているのです。
そのため、最近ではPOP広告を作成する専門家としての、数々の民間資格が作られるようになりました。それくらい“専門家としてのニーズ”が高まっている分野の仕事になっています。今回ご紹介させていただく、POPデザイナーもそのような資格の1つです。POPデザイナーの専門家として活躍していきたいと考えている人や、自分が関わっている商品の売り上げを伸ばすためにPOP広告の作り方を学びたいと考えている人は、是非この資格を習得することをお勧めします。
POPデザイナーの資格を取ることで、デザイナー事務所に就職してPOP広告専門のデザイナーとして働くことも出来ますし、フリーランスとして在宅で仕事を請け負うことも可能です。あるいは、本業で別の仕事を持ちながら、空いた時間でPOPデザイナーとして副業することも可能です。
また、POPデザイナーは講師としての活動が認められている資格でもあり、この資格を習得することで自宅やカルチャースクールなどで教室を開くことが出来ます。そこで、POPを作成するための方法を伝える講師として働くことも可能です。
受験資格
誰でも挑戦することが出来ます
試験内容
試験は筆記試験です。試験問題は以下の範囲内から出題されます。
・ビジネスデザインの対象媒体,ビジネスデザインの制作手順,デザインの印刷までの制作手順,デザインと写真モンタージュ,デザインを強調する効果,デザインのコンセプトを決定,キャッチコピーとデザイン,ダイレクトメールのデザイン作成,セールストークをデザインに反映,ユーザー情報からデザインを構想する,データベース化したユーザー情報をデザインに対応
・グラフィックデザイン,CGイラストのデザイン,パッケージデザイン,エディトリアルデザイン,モダンデザイン,各種デザインの技術,環境デザイン,ヒューマンインターフェースデザイン,メディアミックスデザイン,サインデザイン,オフィスデザイン,キャラクターデザイン
・広告戦略とデザイン,広告とデザインのマッチング,表現を明瞭にする効果,抽象化した演出をデザインに加える,デザインと第一印象,デザイン効果と目的意識,広告としてのデザイン,商業目的としてのデザイン性,顧客満足度をデザインに反映させる,ユーザーの潜在的なニーズを想定する
・販促物の効果,見出しのメッセージ性,メイン記事の表記方法,詳細記事の工夫,細部情報の工夫,全体の印象を確認,営業の観点をデザイン,情報をピックアップ,広告情報の追加,デザイン全体を演出,全体のコンセプトを確認,キャッチコピーの決定,キャッチコピーとデザインの連動,キャッチコピーからプランに誘導する,補足情報の効果的演出,キャッチコピーと全体のデザイン
・レタリングの基礎,レタリングの用具,レタリングとみぞ引き,レタリングとフリーハンド,レタリングと基本文字,背景とカット,ケイ線とカット,役物・記号を使ったカット,抽象系を使ったカット,絵と文字の組み合わせとカット,カットの役割,デザインツール・ドローイング,着色のための画材,デザインの表現方法,実践編・レタリング・字形を取ろう,実践編・カット・役物、カットを組み合わせて,イラストを作ろう
・対象物となるデザインの技法,子供のデザイン表現,動物の視覚化,昆虫のデザイン化,風景の表現,建造物のデザイン,乗り物のイラスト,日用品とデザイン,クッキングイラスト,イラストとルポ
合格率
平成26年度は、3897人がこの資格に挑戦し、2431人が合格しました。合格率は62.3%となっています
試験日程
<p>受験を希望している1カ月前が申込期間となります。日本デザインプランナー協会のHPから申し込みを行うと、所定の日時に問題用紙と回答用紙が送られてくるので、定められた期日までに回答をして回答用紙を送付することで受験となります。</p>
試験会場
在宅での受験です
試験費用
費用は1回の受験につき1万円となります
合格発表
合格発表は、受検した翌月の20日にそれぞれに発送されます
資格の主催団体・組織
団体名 | 日本デザインプランナー協会 |
---|---|
住所 | 東京都中央区日本橋兜町5-1 AIG兜町ビル3階 |
webサイト | https://www.designshikaku.net/ |