空間ディスプレイデザイナー
年齢制限無し 学歴不問 実務経験不問
資格について
空間ディスプレイデザイナーは、空間デザイナーとして活躍する際に取得することが推奨される資格の1つです。空間デザインとは、その名の通り“空間をデザインする”ことを指しています。つまり、与えられた空間をクライエントの要望に合わせてデザインすることが空間デザイナーの仕事です。例えば、店舗全体のデザインを希望しているクライエントがいるとします。その際、店舗の内外をクライエントが表現したいと思っているイメージに合わせて装飾を行ったり、棚やレジスターの配置を工夫したり、外壁や床の配色を考えたり、インテリアの選択や設置を工夫したり、照明や音響について検討したりするなど、店舗をトータルでデザインすることが空間デザイナーの仕事となっています。
その活躍の場は多岐にわたっており、店舗や展示場など室内の一部の空間だけではなく、美術館や博物館といった建物全体のデザインを手がけたり、開放的な空間であるイベントブースを手がけたり、時には公園や広場、屋外のイベント会場等、屋外の空間デザインの依頼を受けることもあります。
クライエントの要望をしっかりと確認し、そのイメージに沿ってセンスの良いデザインを検討するだけではなく、店舗であればお客さんの入りやすさ、商品の手に取りやすさ、商品を検討するための照明の輝度等、その空間の目的を果たすための機能面にも配慮したデザインを考えることが求められます。
そのため、デザインの知識だけではなく、それぞれの空間が与えられている機能、例えば店舗としての機能や、集客としての機能、癒しを与える場としての機能などにも精通している必要があります。また、既製品を組み合わせてクライエントのイメージに合った空間を生み出すだけではなく、時には自分でインテリアや装飾を制作することも求められることもあります。
また、空間のデザインを手掛ける際には、クライエントの要望を確認しながらインテリアの手配を行ったり、装飾の手配を行ったりする必要がありますが、その際には外部の業者とのやり取りも欠かすことが出来ません。様々な専門職の意見を束ねる中心的な役割として活躍することも多く、大勢の人と一緒に仕事をするコミュニケーション能力や、双方の意見を正確に伝達し、まとめ上げる能力も必要となってきます。
空間デザイナーは、“センスの良いデザインが出来ること”に加えて、建物の機能を熟知し、建物の目的に関する知識を身につけ、自分のイメージに合ったインテリアを制作する技術を習得し、他職種の人と関わりながら一つのものを作り上げていくコミュニケーション能力を保持しているなど、多彩な知識や技術、能力が求められる仕事の1つです。
空間デザイナーとして活躍する際には資格が特に必要となるわけではありません。しかし、高い専門的な知識や技術が求められるこの仕事に就くためには、資格を取得することが推奨されます。空間ディスプレイデザイナーもその資格の一つです。空間ディスプレイデザイナーは1級と2級に分かれており、1級の方がより専門的な知識を有していることが問われる内容となっています。
空間デザイナーとして働く際には、デザイン事務所に所属をしながら空間デザイナーの仕事を請け負う人がほとんどです。しかし、空間ディスプレイデザイナーなど、空間デザインに関する資格を取得することが出来れば独立して在宅ワークを行うことも可能です。実際に、空間ディスプレイデザイナーの資格も、資格取得後は講師として自宅やカルチャースクールで活躍することが出来るようになっています。
受験資格
誰でも挑戦することが出来ます。
試験内容
試験は筆記試験です。空間ディスプレイの基礎や応用についての知識を有していることが問われます。
空間に物を陳列する方法の基本的な方法や、応用的な方法、色彩に関する知識などについて出題されます。
合格率
平成26年度は、空間ディスプレイデザイナー2級に5677人が挑戦し、66.9%の人が合格しました。
空間ディスプレイデザイナー1級は、1058人が挑戦し、合格率は24.7%となっています。
試験日程
試験は在宅受検になります。それぞれの試験月の1カ月前までに申し込みを行うと、自宅に問題用紙と回答用紙が郵送されてくるので、期日までに回答をして送付することで受験となります。
試験会場
在宅での受験です。
試験費用
費用は1回1万円です。
合格発表
合格発表は試験の翌月20日前後に自宅へ送付されます。
資格の主催団体・組織
団体名 | 日本デザインプランナー協会 |
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住所 | 東京都中央区日本橋兜町5-1 AIG兜町ビル3階 |
webサイト | https://www.designshikaku.net/ |